20歳になったばかりの頃
最初の彼氏にふられて悲しくて悲しくて手首を切ったけど
ざっくり切ると痛いからそれも嫌で
手首が薄いためらい傷だらけになったことを思い出した
香水をつけるたびにぴりぴりと痛かった
その香水も、彼氏にもらったものだったから
余計に心まで痛かった
ほんとに薄くしか切れなかった弱い私
あれ皮しか切れてなかったわ
きっと今もざっくりは切れない
手首を切る人はなんであんなざっくりいけるんだろう
どんなに死にたいと思っても、切れないのはなんでなんだろう
生への渇望かしら
ただの恐怖心かしら